いじめを許さない教師の会 平成21年2月14日 シンポジウムレポート
2月14日 NPOいじめから子供を守ろう!
ネットワークシンポジウム 報告
第1部
1 基調講演「いじめ-どう克服するか- アメリカの対策に学ぶ」
中京女子大学名誉教授 加藤 十八氏
2 講演「日本に求められるゼロトレランスとは」
文部科学省国立教育政策研究所 総括研究官 藤平 敦氏
第2部
パネルトーク「いじめをなくすコミニュケーション・ルールを作ろう!」
コーディネーター 田中順子氏(法政大学講師)
パネラー 加藤 十八氏
藤平 敦氏
濱島 美佐子氏(中学教諭)
後藤 克彦氏
(いじめを許さない教師の会代表)
矢内 筆勝氏
(NPOいじめから子供を守ろう!ネットワーク代表)
2月14日に東京都大田区大田文化の森におきまして、創立2周年記念NPOいじめから子供を守ろう! ネットワークシンポジウムが開催されました。当日は、会場いっぱいの方が参加され会場は熱気でいっぱいでした。冒頭、大田区松原区長からのあいさつから始まり、衆議院 平 将明議員や石原ひろたか議員などの挨拶があり2周年記念にふさわしい挨拶でありました。その後、矢内代表の挨拶ののち基調講演2本がありました。
加藤先生のお話では、アメリカのいじめ問題の歴史的背景やスウェーデンのオルウエズ博士の研究によってアメリカの実践状況など現地の取材をおりまぜて発表がありました。その中で、現在のアメリカの学校の建て直しは、学校規律の確立・規律違反者への矯正(いわゆるゼロトレランス)などを基本においた国家的の取り組みであった、ということです。学校内でも校長はすぐ対応していく姿勢を持ち、校内に警察官が常駐して警備しているので生徒も安心して勉強に励むことができているそうです。
日本では、文科省がゼロトレランスのできる方針へと変更してきていると、現状の変化を知らせていただけました。
藤平先生の講演では、平成18年に発刊された「生徒指導体制の在り方についての調査研究」報告書において「ゼロトレランス」の言葉は使わないけれど「規範意識」ということばで内容として「ゼロトレランス」について扱ったないようについての話でした。特に、「小さいことからも曖昧にしない」という段階的指導をおこない、規則を守ることや規則違反したら必ず振り返らせる指導を教師全員で行うことにより、いじめにつながることを未然に防ぐようにする対応がとられるようにする必要がある、とのことでした。また、国立教育研究所から「生徒指導資料第3集規範意識をはぐくむ生徒指導体制」が発刊されているそうですのでご一読を。
第2部になりましてパネルトーク「いじめをなくすコミュニケーションをつくろう
!」ということで最初に、現役中学生が司会者の田中先生といじめを受けた経験談や学校の対応など生のお話をきっかけとして、いじめをなくす方法や学校での対応をどのようにすればよいのかなどをトークしていきました。
濱島先生の実践からのお話で、中学1年生の初期の段階でクラスや学年をとおして遅刻や規則の遵守など細かいことから1つ1つ指導を行い、規則の遵守や違反者に対しての罰則をもうけ実施し反省を促すことによって、児童生徒は何がよく何が悪いのかということをつかんでいき学校生活の規律の確立ができた。そして、学力の向上への時間ができ充実した学校生活を送ることの実践がおこなえた。との発表がありました。
加藤先生や藤平先生からも小さなことを見逃さず、一つ一つ正すことの積み重ねが
必要である。そして、アメリカなどでは反省をする場所があり、直るまで教室には戻れないシステムができていて、教室では整然と授業を行われているとのことでした。
日本の現状では、教室で騒いでいても教師が注意をせず(諦めてしまっている)授業を聞いている生徒が少ないということをもっと多くの方に認識してもらうことと、生徒は何も知らないでいるので、良いこと悪いことの判断ができる状態ではないので、低学年のうちにしっかりと教えていくことが、是非とも必要であるとのことでした。
矢内代表が母校を訪れる機会があったとき、校内の状態を見て唖然とされたそうです。授業中紙飛行機は飛ぶ、教師は黒板に向かって話している、廊下では数人の生徒がある生徒を小突いているなど悲惨な状態だったそうです。このような状態で、いじめが無くなるはずはないと感じました。
いじめ根絶の前に、規律正しい学校の秩序回復が必要であり、教師が毅然とした態度で臨むことが必要であり、加えていじめを絶対に許さない教師の姿勢こそ重要な本質であると感じました。
文責 キタノ
お知らせ。いじめを許さない教師の会第7回定例会。2月28日18時からJR浦和駅東口パルコ10階です。
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